| 3.インタラクション
これらの「○」の動きは、セガとサミーという2社の共通項である「ゲーム」を象徴するものとして、もっともプリミティブなゲームのカタチ「ライフゲーム」をモチーフにした。抽象化された図形が織り成すゲームとしてのクリエイティブであることで、文化や言語の壁を乗り越え広くユーザーが体感/理解することを可能にしている。
また、画面上の「○」はユーザーのマウスとのインタラクションが可能なっていて、マウスで「○」をドラッグし、他の「○」に衝突させることで、法則1と2に対してユーザーが何らかの影響を加えられるようになっている。
これは、単にゲームとしての必須なインタラクティブ性であるだけでなく、ユーザーが、消費者、株主などそれぞれの立場からセガサミーの企業活動自体に能動的に参加できる、ということを示すメタファーでもある。
4.サウンドデザイン
本プロジェクトではグラフィック表現だけでなく、サウンドデザインにも取り組んだ。サウンドといってもオリジナルの旋律を作曲をするのではなく、上記の視覚的なアルゴリズムと同じ法則を「音」について当てはめることで、「融合+拡散」コンセプト表現をさらに立体的に体感できるようにした。
| 法則1. |
「融合」に対してのサウンドパーツ |
| 法則2. |
「拡散」に対してのサウンドパーツ |
という2つの法則を基本構成要素とした。
サウンドパーツは1→2→4→8→拡散の各フェーズで音階/和音になるようデザインしているので、あらかじめ作曲した楽曲のように聞こえるが、実際は画面上で拡散と融合を繰り替えすグラフィックはランダムな動き同様、常にダイナミックに変化しつづけるサウンド表現となっている。
+ SEGASAMMY.CO.JPが提示するもの
SEGASAMMY.CO.JPのトップページ上で表現されているグラフィックイメージとサウンドは、「色」や「○」「運動」「音」といった”Abstract”なイメージでありながら、それらの要素は実際に一般ユーザーが利用する事業会社のサイトのデータから生成されるという”Concrete”な部分にも同時に支えられている。
これには、コンセプトが不明瞭になり勝ちなこれまでの「ホールディングカンパニーのウェブサイト」のデザインとは違い、グラフィックの構成要素自体にセガサミーホールディングスならでは意味付け・必然性が存在といえるだろう。
それらの表現はWEBならではのダイナミックなグラフィック及びサウンド的表現であり、さらに、常に変化をする企業の環境/形態のメタファーとして、ホールディングカンパニーのウェブサイトを活用したブランディングの方向性を提示するものである。
Text by Yuji MIZUTO
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